第3分科会 命と健康を守る
弁護士 西川 翔大
第3分科会では「命と健康を守る」というテーマで、①「デロゲーション」などによる労働時間規制の骨抜きにどう対抗するか、②労働現場におけるカスハラ対策という2つの内容を行いました。
まず、大阪労働安全センター事務局長の丹野弘さんからは、「経済界が要求する労働基準法改正から働くもののいのちと健康を守ろう」というタイトルで、令和7年1月8日に公表された労働基準関係法制研究会の報告書の検討経緯や内容についてご説明がありました。経済界が要求する規制緩和や適用除外(デロゲーション)を実現していく狙いが背景にあることを、分かりやすく解説していただきました。
次に、労働現場におけるカスハラ対策については、①カスハラの動向・裁判例について村西優画弁護士、②カスハラによる労災認定事案のご報告について西川翔大から、③住民からのハラスメントに対する吹田市の取組みについては、吹田市職員労働組合書記長の川渕政樹さんからご報告がありました。
その上で、関西大学の池内裕美教授から、「労働現場におけるカスハラ対策~従業員保護のために企業は何をすべきか~」と題して、カスハラの概要、カスハラの発生に至るメカニズム、個人的課題や組織的課題等についてご講演いただきました。特にカスハラ対策は労使が協力して組織的に対応していく必要があり、今後会社や労働組合が重点的に取り組むべき課題の一つであると感じました。最後に過労死遺族の会の方からのご発言もあり、今回も「命と健康を守る」職場をどう実現していくか考えさせられる分科会となりました。
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