民主法律時報

京橋駅前での 派遣・有期2018年問題 路上相談会参加報告

大阪府結核予防会労働組合 岸上 浩子

 2018年3月29日、京橋駅前にて派遣・有期路上相談会に労働組合枠で参加させていただきありがとうございました。テレビ局の取材もあり、労働組合だけの取り組みでは体験できない経験をしました。私は参加するのが初めてなので、今回の路上相談会は成功なのかどうかは分かりませんが、相談件数は全部で10件で、うち労働相談が4件と、「行列のできる法律相談所」になっていたような気がします。

路上相談会に参加した報告をしたいと思います。
使用する機材などは、労働組合が準備しました。16時30分頃から設営を始めました。机2つ、いす6脚を用意し、組み立てが簡単で、コンパクトに片づけられるアウトドア用品を用いました。また、荷物を地面に置く際のビニールシートや、ポットに入れた温かいお湯とインスタントのコーヒーや紅茶を用意しました。当日は肌寒く、また長丁場でしたので、大変、好評でした。

17時頃から路上で呼びかけと、民法協のチラシの配布をはじめました。通行人の方は、看板を見て立ち去る人、チラシを持って帰るだけの人が多かったように思います。17時~19時ぐらいまでは、かなりの通行人がおり、雑踏に紛れて相談者が私たちに声をかけやすかったと思いますが、それ以降の 時 分ぐらいからは通行人がまばらになり、明らかに相談者が私たちに声をかけにくい状態でした。実際に相談者も激減しました。19時30分~21時頃は、対象者が少なくなる時間かもしれません。

 弁護士の方と共に路上で呼びかけをしているなか、どのようにして相談者をキャッチできるのか非常に難しい問題でした。通行人の方に相談会を知ってもらうため、大きな声で呼びかけをしましたが、声を出しながら相談者をキャッチすることは非常に難しい事でした。チラシを配布する弁護士の方の近くで呼びかけを行い、相談者をキャッチしてもらう事が理想だと思いました。あと、相談者が私たちに「助けて・相談したいです」の声をかけるのは、すごく勇気が必要です。声をかけやすくする気配りも考えなければならないと思いました。もう一点、路上で呼びかけをする時の文章を通行人の方に理解しやすいよう、事前に弁護士も含めて検討しておく事が必要だと思いました。

まとめになりますが、路上相談会は改善する点もあったと思います。たくさんの相談者を呼び込むのが、今回参加した労働組合の役割でした。前日にビラを撒いて告知しておけば、当日、ビラを見て相談に訪れる人も増えたのではないかとの意見もありました。当日、B1版のパネルを持って宣伝しましたが、ビラをとらない人も、パネルを見る人は多く、パネルにもっと無期転換権などの情報を載せてもよかったかと思います。相談をせずに、チラシを持って帰られた方には、民主法律協会の無料電話相談にかけてもらえればと願うばかりです。

また、勉強のため参加させていただくことがありましたら、この反省を生かして活動をしていきたいと思います。貴重な体験をさせていただいた弁護士の方と民主法律協会に感謝いたします。

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